俺が好きって認めれば?【完】
「え?携帯?…あっ、うそ…ほんとだ、切れてるっ!」


「七井が恵那と連絡つかないから心配してるって、遊から俺に連絡きたんだけど」





いつの間に電源切れたんだろう…!


全然気がつかなかったっ。





「とりあえず、早く家に帰って七井に連絡してやれ」


「う、うん。そうだね」





…美冬には後でちゃんと謝っておかなきゃ。





「じゃ、じゃあ私帰るね」





当たり前のように1人で帰ろうとすると、恭哉君がおもむろに立ち上がる。





「送ってやる、いくぞ」


「え?ちょ、待ってよ恭哉君!」





ぶっきらぼうに告げた恭哉君の後を追いかけ、家を後にした。





「私、1人で帰れるし送らなくてもいいよ?」


「1人ぼっちにすると、また泣くかもしれないからな?」


「えっ!?も、もうっ泣かないから!さっきのことは忘れて!」





ケラケラと笑う恭哉君に、恥ずかしくなって顔を赤くさせる。





泣いた泣いてないのくだらない会話を続けていると、前方から人影を見つけた。
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