俺が好きって認めれば?【完】
「はっ…ふざけんな!お前に俺の何が分かるんだよ!」





途端に隼人君は荒々しい口ぶりへ変わり、怒りを露わにさせる。





「さあ?お前みたいな奴のこと分かりたくねーよ。それと…」





恭哉君は隣に居た私をグッと自分の方へと引き寄せるように肩を抱く。





えっ、なに!?





「恵那で遊んでいいのは俺だけだから。お前が気安く喋っていい女じゃないから」





恭哉君の声は低く冷たいものだった。





もしかして、怒ってるの…?





そして、そのまま恭哉君に連れられ、茫然とする隼人君を残したまま、この場を離れたのであった。





「きょ、恭哉君…!恭哉君ってば…!」


「なんだよ」





何度か呼んでようやく返事をしてくれた恭哉君。





「さっきは、どうして隼人君にあんなことを言ったの?」


「別に、意味なんてねーよ。ただムカついたから」





恭哉君は視線をそっぽへと向け、ぶっきらぼうに話す。
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