俺が好きって認めれば?【完】
ただ一方的に恭哉君がジッと私の目を見つめる感覚だ。


私は逸らすことが出来ず、緊張した面持ちでそれに耐える。





「俺はな、大事な奴が傷つけられてヘラヘラしているほど、お人好しじゃねーんだよ」





「え?」





そして気がつくと私の家の前までやってきていた。





大事な、奴…?


それって、私のこと…?





目を真ん丸にさせ、アホ面を浮かべる。





「恭哉、君…大事な奴って、もしかして私のこと…?」





恭哉君とジッと視線が交わる。





緊張した面持ちを見せる私と、何を考えているのか分からない表情の恭哉君。





私はただ、純粋に疑問の答えが知りたかった。
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