俺が好きって認めれば?【完】
心臓がドキドキと痛いほど脈を打つ。


周りの音など一切耳に入らない。





まるで世界に2人だけしかいないみたいにうるさいほど静かだった。





「もし、そうだって言ったら?」





「え?そっ、それは…」





まさか聞き返されるとは思わず言葉を詰まらせる。





恭哉君が私のことを大事って…


そんなの、そんなの…





考えるだけで頭がパニックになりそうだ。





「くくっ」


「えっ、なんで笑ってるのっ?」





パッと顔を上げると、恭哉君は笑い声を押し殺すように笑っていたのだ。





「いや、お前ってほんと分かりやすいと思って」





「えっ!?」





うっ、うそ…


私、顔に出ちゃってた!?
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