俺が好きって認めれば?【完】
自分の席で眠る恭哉君を背に、私は掃除に取り掛かる。





恭哉君とまともに話すのあの日以来だから、上手く話せるか心配だったけど、とりあえず平然装って喋れた、かな?





だって、やっぱりあんなこと言われちゃ、意識しちゃうし…。


ずっと言葉の意味を考えちゃってるんだもん。





そ、そりゃ、あんなこと言われたら誰だって意識するよね!?


むしろ意識しないほうがおかしいよ、うんうん。





なのに恭哉君は、全然いつもと変わらない様子だし!





どういうつもりで、私にあんなこと言ったの?





どうしてそんなに平然としていられるの?





私は…恭哉君といるだけで、こんなにもドキドキしてるし、話すだけで恥ずかしくって嬉しくって緊張しちゃうのに…恭哉君は、私のこと、なんとも思ってないのかな?





うーっ!分かんないっ!


全然さっぱり分かんないっ!





こんなこと今まで経験してないことだから、どうしたらいいのか全然分かんないよっ。
< 336 / 384 >

この作品をシェア

pagetop