Silver Night-シルバーナイト-
いざアイス屋へ着くと、こんな涼しい気候にもかかわらず結構なお客さんで賑わっていた。
それも、ほとんどが女の子……
まず佑衣が店内へと入り、それに続いて私。後ろからぞろぞろと長身男三人が入ったもんだから、少し小さめな店内中の視線が一気にこっちへと集まり合う。
「え?嘘でしょ!?シルバーナイトだよ!!」
「やばい!梓様だ!!」
「きゃー琉聖さんイケメンすぎ!!」
「悠真さん素敵!佑衣君可愛いし!!」
そんな声で店内中が一気に賑わい出す。
さきほどからチラチラと街中でも視線は感じていたし、コソコソ話も聞こえていた。
だけれど、こんな小さな店内であんな大きな声で話されたら嫌でも聞こえてくるわけで……
だけれどやっぱり四人は全く気にする様子もなく平然としている。
もはや騒がれるのが日常
それが当たり前。
そんな四人が凄いと思う、まるで芸能人扱いだ。
まぁ確かに、四人とも驚くほど揃いも揃って顔が良いんだからなおさらか。
女の子って悪い男に弱いって言うし。
暴走族ってだけでカッコイイ響きだし。
ここらでは一番の有名人は間違いなく彼らだ。