Silver Night-シルバーナイト-



さっきはあんな風に部屋を出て行ってしまったけど、だけど大事なことなんだから私に気を使わず四人でちゃんと話し合ってほしいって思う。



そう思うと、自分のことばかり考えていた自分に嫌気がさした。




「ほら、琉聖!戻ってってば!」



それに琉聖以外は、今の私の心情を知っている人はいないから、何で二人していきなり出て行ったんだろうって思ってるに違いない。



こんなことなら、話が終わるの外で待ってるからゆっくり話してねってちゃんと言えば良かった。



完全に中の三人は困惑してるに違いないから…




私を無理矢理部屋に連れて行こうとする琉聖の背中をグイグイと押していると、いきなりその扉が勢い良く開いて…ゴンっと鈍い音が倉庫内に響きわたる。




何事かと思い目を丸く見開くと、どうやら私の前にいた琉聖のおでこに中から開いた扉が思い切りぶつかったらしく「イテーッ!!」と驚くほどの大声で琉聖が叫んだ。




「琉聖!大丈夫!?」



おでこを押さえながら涙目の琉聖の額は、完全に赤くぽっこりと腫れ上がっていて…どっからどう見てもタンコブが出来ている。



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