Silver Night-シルバーナイト-
ゆっくりと瞳を開いた。
いつの間にかソファーで横になっていた私には、紺色の毛布がかけられていて。
ゆっくりと身体を動かすと、そこにいる人物に気が付く。
床に座りソファーへもたれながら眠っている琉聖。
窓の外を見つめると、すっかりオレンジ色に染まった空が夕方だということが分かる。
そっとソファーから降りると、自分にかかっていた毛布を琉聖にかけた。
やけにお洒落なリビングを辺り一面見渡していると、木製の扉が丁度ゆっくりと開いていくところで
「莉愛ちゃん、起きたんだね」
にっこりといつも通り微笑んでいる悠真がこそには立っていた。