Silver Night-シルバーナイト-



「あぁ、こいつが。てか颯のヤツ女に助けられたのかよ」




金メッシュの男は「やれやれ」と言いたげにどこか困ったような表情を見せると、ドカンっと乱暴に私の隣へと腰をかけた。




「そういえば君、名前は?」




茶髪の男が何か思い出したかのように救急箱を閉めながら聞いてくる。




「莉愛、間宮莉愛」




「莉愛ちゃんか、俺は悠真(ゆうま)だよ。よろしくね」




悠真はそう言ってニッコリと笑うと、手当が終わったのかゆっくりと立ち上がった。





「ありがとう」





「いいえ」




白銀の男があまりに綺麗すぎて意識してなかったが、悠真もそうとうカッコイイ。



何だかすごく、どこか優しげでとても大人びた雰囲気をもってると思った。





「俺は琉聖(リュウセイ)、そんであっちのが梓」




まさかこの隣の男がわざわざ自己紹介してくれるとは思ってなくて、とりあえずペコリとお辞儀をする。




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