Silver Night-シルバーナイト-



「何でそう思うの…?」


「見てれば分かるだろ、お前が鈍すぎるんだよ。あんな分かりやすい女に気付かないなんて」



「……そうなの?」



「佑衣でも分かってるっつーの」



「え?僕が何?」


後ろで付いてきていた佑衣は、首をかしげると不思議そうに琉聖を見てその後私を見つめた。



うん、佑衣は絶対に分かってないに違いない。



「とにかくあの女には気を付けろよ」


「気をつけるってどうして?」



「アレ系統の奴はタチが悪いんだよ」


私には、朱音さんがタチ悪そうには見えないけど…琉聖がそう言ってくる理由もよく分からないし。



でも、琉聖がそう言うなら。


「うん、わかったよ」



< 265 / 365 >

この作品をシェア

pagetop