Silver Night-シルバーナイト-



疑問に思いながらも携帯のリダイアルボタンを押そうとしたところで、再び携帯がブルブルと震え出した。




「もしもし」そう言おうとしたのに、電話の相手はそれをさせてはくれず






『莉愛?今どこにいる!?』




相手はやっぱり聖。
だけどなんだか…いつもの聖とは違くて



その声はどこか焦ったような、イライラとしているようなそんな声。




『家にいるのか?』




家…にはいない…

だけどまさかシルバーナイトの倉庫にいるなんて言えない。



いくら優等生の聖だって、私が知ってるくらいだ…聖もシルバーナイトの事を知っているに決まってる。




そしてシルバーナイトが暴走族だっていうことも。




もし今ここにいるって事が知れたら…きっと聖は心配するに決まってる。



いや、もしかしたら怒り出すかもしれない。





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