Silver Night-シルバーナイト-
聖はとても私の事に敏感だ。
私の変化にいつもすぐ気がつく。
だからそんな聖が本当に私とシルバーナイトとの関係に気が付いていない事に驚きだし、何よりもし知っていたらきっと彼らと一緒にいる事は許されないと思う。
心配性というか…とても過保護でいつも私を周りから守って来てくれた。
いくらシルバーナイトの皆んなが危険じゃないと伝えても、きっと分かってもらえない…。
でも、だからといって彼らの事をいつまでも聖に黙っているのもいけない気がして……
いつかは言わないといけないって思ってる。
私を守って来てくれた聖。
私を大切に思ってくれている彼ら。
それを聖に分かって欲しいって思う。
「ならさ、僕達がここに泊まって朝帰るのはダメ?そしたら莉愛の看病も出来るし従兄弟にも会わずに済むでしょ?」
佑衣がひらめいたようにポンっと一度手を叩くと、私と琉聖を交互に見つめる。
「あー、まぁ莉愛が良いなら」
琉聖はそう言って私を見やると、返事を待つようにして一度黙った。
「うん、うちは泊まるの全然平気だよ」
「じゃあ決まりだね!!」
「佑衣、お前はただ莉愛と泊まりてェだけだろ」
「違うよ!僕だってちゃんと莉愛の看病するんだから!!フルーツ切ったり!」
「お前包丁なんか使えんのかよ」