Silver Night-シルバーナイト-
何を考えているのか分からない人間など腐るほど見てきた。
表では笑顔を向けて、腹の中ではそれはそれは真っ黒な感情を抱えている人達なんて腐るほどいる。
だって私は知っている。
善悪も分からず人を傷つける人達を。
人のことを対して知りもしないで、まるでそれが正義みたいに汚いと言葉をつらつらと並べてくる人達を。
「とりあえず、無事下っ端も巻けたことだし行こうか」
「…どこに?」
というか何で貴方と何処かに行かないといけないんだ…
「デート」
「はい?」
「知りたくない?梓と朱音の関係」
ニヤリと口角を上げ垂れた瞳をそっと細める。
その表情からは、一体何を考えているのかなんて検討も付かなくて…
「教えてあげる、君が知りたいこと全部」