witch
入学式から間もなくして、桜並木の桜は大雨に打たれ散った。華やかな美しいピンクのなくなった桜並木はまるでこまりを失い人生に華がなくなった私のようだった。

こまりがいなくなっても、学校は容赦なく私に登校を強要する。
母に起こされることも歯磨きをすることも、すべての日常が私には拷問のように感じられた。

私は心は明らかに壊れていた。


私が一人ぼっちの日常は続く。
そんなある日の下校途中、何気なく覗いた近所の公園に友達と砂場で遊んでいる小学生くらいの女の子を二人見つけた。


懐かしい。思い出が溢れてくる。
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