witch
小学生の低学年くらいの頃だった。
学校の帰り、私とこまりはいつも寄り道をしてこの砂場で遊んでいた。
その時、王道の砂の山を作っては喜んでいた。

目の前の砂場に砂の山が完成していく。
あの頃作った山に似ている気がした。
そうそう。その山の頂点に木の棒をさして、倒した人が負けってね。
久しぶりにやりたくなってきた。
こまりと二人で…


私の隣にこまりはいなかった。


もう限界だった。
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