ー神様が恋をした人間ー

（ヒナside）

ヒナ「……寝ましたか…」

眠るティノを見て

ほっと安堵したようにため息をつく

この不思議な森に迷い込む人は

必ず

〝絶望に近い悲しみ〟

に陥っいたひとがくる

〝安らぎの森〟

ヒナ「良かった良かった〜♪」

笑みを浮かべ

眠るティノの頭を撫でる

頭を撫でながら

ティノをジーと見る

白い綺麗な髪

目を開けている時は青い瞳

それに剣には何か細工がある

そのおかげで

腕を切られた時

正直頭がクラッとした

ヒナ「んー…多分この人

人間ではないね！！」

観察が終わり

絶望も癒せて満足し

ティノを元の世界に送る

準備をしようとティノから離れようとすると

ティノ「う……行くな……」

薄ら涙を浮かべぎゅーと抱きしめられる

寝ているので多分無意識な行動だろう

ヒナ「困りましたね…（汗）」

今は離れることはできないと悟り

木にもたれ掛かる

ヒナ「…まぁ 私も休憩しますか…」

目を閉じスゥ…と寝始める

木の所で眠る二人は

まるで恋人のようだった

そもそも なぜ ヒナは

一人この場所にいるのか…

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