ー神様が恋をした人間ー
??「起きて 起きてください」

あれ?わたし死んだよね?

なんで声が聞こえるだろう

??「もしもーし!起きてくださーい!!」

うるさいな…私は疲れたんだよ

もう死んだだから寝かせてよ

??「貴方は死にました!

けど貴方は生まれ変わります!!」

生まれ変わる

その言葉に反応しバッと目を開け

体を起こす

??「あ!起きましたー!良かったです〜♪」

目の前にいる

白い長い髪に赤い瞳で

笑みを浮かべて話しかけてきた

ミサト「誰!?私は死んだんなら

なんでこんな不思議な場所に!?」

そう私は今

綺麗な森の中にいる

??「落ち着いて!?ねぇ!?

私はリマ・ルカリス 森の精霊で

死んだ貴方の生前が可哀想だから

ここに呼んだの」

ドウドウと手をパタパタさせながら

ミサト「森の精霊…?って生前の私って…」

ドクンと心臓が脈を打つ

リマ「あーあー!思い出さなくていいよ!

それで私が言いたいのは貴方に

この森である事をして欲しいの」

慌てながら言う

ミサト「ある事…??」

首を傾げつつ聞き返す

リマ「そう!ある事はこの安らぎの森に来る

絶望した人を癒して欲しい…」

ミサト「…はい?」

なんでと首を傾げ続ける

リマ「貴方は心優しい子でした

だから人の痛み 悲しみがわかるはずです

それに貴方の歌声には

不思議な力が見えましたから」

ミサト「…!歌声のことまで…

けど何で私なんですか?

もう疲れたんです お願いですから

私にそんな事出来ないです」

そう 私は〝何もできない〟

そういや続けてきたから

リマ「……貴方は!できます!!

生前辛かった 悲しかった 苦しかった!!」

ミサト「…!貴方に何がわかるんですか!?

必要とされない!見てくれない!

愛してくれない!!

一度でもそんな経験しましたか!?

辛かった!苦しかった!悲しかった!!

誰かに必要とされたかった!愛されたかった!

けどダメだったじゃないですか!!

まだ私は苦しまないといけないんですか!?

ねぇ!!」

言ってはいけない

けど想いは止まらない

泣きながら自分の気持ちをさらけ出す
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