ー神様が恋をした人間ー
口に入れられた飴を噛み砕き

ティノ「また明日も来る 明日は何かして遊ぼうか」

ヒナ「…!明日も来てくれるんですか?」

口に飴を入れたまま目を輝かせている

そんなヒナに笑みを浮かべ

ティノ「あぁ 明日も明後日も来る

だから色々したりしよう…」

願わくば永遠にここにいたい

けれど一応神でもある俺は

自分の持ち場に戻らないといけない

それに…

リア エリシア イルは見捨てることができない

救える方法がきっとあるかもしれない

ヒナに出会えてそう思えるようになった

ヒナ「わかりました!なら明日もこの場所で待って

います!」

スッと小指を俺の前に出す

ティノ「…?な…なんだ??」

同じように首を傾げながら小指を出す

俺が出した小指を絡ませて

ヒナ「約束ですよ?指切りげんまん

嘘ついたら針千本のーます♪

指切った!!」

ティノ「物騒な約束だな!?」

ケラケラ笑いながら

歌うヒナを見ながら初めて知る約束に

驚いた

ヒナ「じゃあ また明日ね?ティノ♪」

小指を離し笑みを浮かべて手を振る

ティノ「あぁ また明日な」

手を振り空間から姿を消す

明日も明後日もヒナと話せれる

けどこの幸せは

終わりが近づいていた
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