ー神様が恋をした人間ー
倒れたヒナのもとに行き

急いで抱き上げるように抱きしめる

ティノ「ヒナ!ヒナ!!目を開けてくれ!!

死なないでくれ!!頼む!!」

必死に声をかける

浅い息を繰り返し

ドンドン体が冷たくなるヒナに

懸命に呼びかける

カナリア「やった…やったわ…

アハ…アハハハ!!」

目の前でカナリアが笑っている

ティノ「カナリア!!何でこんなことを!!」

キッと睨みつける

カナリア「……ティノが見てくれない

それはその女のせいでしょ…??」

そう言いながら俺の顔の前まで近寄り

カナリア「これで私の事見てくれるよね?」

ニタァと笑う

ティノ「…!…自分勝手な想いで…ヒナを……

許さない…許さないぞ…

〝創造の女神〟

この罪は重い 罪を思い知れ!!」

両目が青く光る

するとカナリアの後ろに空間が広がる

それに吸い寄せられていく

カナリア「きゃあァァァ!!

ティノ!助けてよ!!

何で!?私は私は!!貴方を愛しているだけなのに!!」

必死にこちら側に手を伸ばしてくるカナリアに

冷たい視線を送りながら

ヒナを抱きしめたまま

ティノ「俺はお前の事なんか愛していない

〝闇の果てまで堕ちていけ

二度と目の前に現れるな〟」

そう言うとまだ叫んでいるカナリアを

空間が喰らうように吸い取り

姿を消した
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