好き。だからこそ嫌いになりたい。
「あ、あの助けてくれて有り難うございました。」

「別にあなたを助けた訳ではありません。大声だと迷惑だったからです。」


(…うっ。そりゃそうだけどそんな言い方しなくても良いじゃん…。)


その時、栗原の近くに、空の絵が見えた。

「あ!ねえ!それ先生が描いたの!?」

「!!」

その時栗原が驚いている目が前髪の隙間からちょこっと見えた。

「…違います。」

(あ、図星だ、これ。)

「先生って嘘下手だよねー。」

「なっ!?」

「顔、真っ赤だよ?」

その時栗原が慌てた様子を見せた。

「嘘だってー。」

「なっ!?」

「ははは!先生おもしろー!」

「…まったく君は…。大人をからかうな。」

栗原の知らない一面を知ってふ隣の可愛いと思ってしまった。

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