好き。だからこそ嫌いになりたい。
(…淳也ブロックしよ。)

私は、スマホを取り出し、すぐさま淳也をブロックした。

…淳也には悪いかもしれないけど

私には恋愛なんてムリだ。

その時、後ろにいた舞が声を掛けてきた。

「茜ー!おはー!」

「舞、はよー。」

「ねえ、今日からだよね!」

「え、何が?」

「もー!教育実習の先生来るって言ってたじゃん!」

「あ~…。」

(そういえばそんなんあったよーな…。)

「もー茜!何その生返事!」

「ごめんって。」

「先生男かな!女かな!イケメンだったらどーしよ!
もしかして、付き合えたりとか…。キャー!」

こんな時、舞が羨ましいと思う。

…なんでそんなに恋愛脳になれるんだろう。

「てか、舞彼氏いるじゃん。」

「それはそれ!これはこれ!」

「えー…。」

「ひょっとしたら茜もありえるかもよ?」

「先生と?」

それはないない。

そう

だって

先生と生徒が付き合うのなんて犯罪なんだ。

…絶対あってはならない事なんだ。


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