いつかまた…
それでも好き…
「リ〜ノっ♪」
帰り際、いつものように睦美が肩を叩いた。
「ちょっと最近痩せたんじゃない?」
「そうかな?」
「今日もバイト?」
「うん…。」
睦美との会話も
正直しんどかった…
と、一瞬の立ちくらみで
平らな廊下で躓いたわたし。
「大丈夫なの?」
睦美は心配そうに
わたしの肩を抱えた。
「今日はバイト休みなよ!リノ、このままだとマジでヤバイから!」
そうだよね…
わたしはこの時
初めて自分の体に
限界がきていることに
気がついたのだ。
睦美にはタクミの事、
全て話してる。
そこまでして
タクミと会う事ないって
睦美は言う…
バイトをとるか
タクミをとるか…
どっちかにしろっ!
とも言われてる…
わたしがバイトを辞めれない理由を睦美は知ってる。
だからこそ
そう言ってくれるんだと
分かってた。
「今日は家まで送ってくから!」
睦美は強引に
わたしを家まで
送ってくれた。
その帰りのバスの中で…
わたしは
信じられない光景を
目にしてしまった。