いつかまた…
わたしたちは
そのバスで街へ繰り出した。
街……
うん。
田舎物のわたしたちからすると、街はキラキラした場所。
うーん。
こう言えば分かるかな?
街とは流行発信源っ!!
とでもひとまず言っておこう。
街へ繰り出したのはいいものの…
朝っぱらから
来ても意味がない…。
大きなショッピングモールはまだ開店前。
渋々ファーストフード店へと
やって来たわたしたち。
モーニングメニューを注文した二人は、一番奥の席へ座った。
「なんでこんなに暑いかね……。早く冬になればいいのに」
睦美は夏になる度にこう言う。
冬になれば夏が恋しいとも言うのは言うまでもないか。
「でも明日から夏休みじゃんっ!!いっぱい予定立てよーよ♪」
夏休みと言えば…
去年はバイトと家の往復で、ほとんど遊んでない。
今年こそ、
高校最後の夏休みこそ、
目一杯遊ばなくちゃ♪
「だね〜♪夏と言えばやっぱ海っしょ!!」
「わたし水着買わなくちゃ!」
「じゃあこの後水着見に行こ♪」
「いいねいいね〜♪」
時間を持て余していたはずの二人だが、
時間の流れは
あっという間だった。
奮発して水着を購入。
その後
プリクラ撮ったり
カラオケ行ったり。
睦美と居ると、
何よりも暇がない!!
さすがわたしたちのアイドルだ!!
アイドルはファンを喜ばせたり、楽しませたりするのが仕事だもん。
そんなこんなで
歌い…
いや、笑い疲れた二人は、カラオケBoxから出ようと帰る支度をする。
と、その時……