みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
特に悪く思ってもいないように、千聖は笑った

あたしが可愛い?

んなわけねーだろ!つーか、お前に言われたくねーわ!

しかも、なにちゃっかり同意してんだよ、リーナ!

ぜいぜい・・・・・・

「喧嘩売ってんのか・・・・・・?」

あたしのドスの効いた声に、一瞬背中が震え上がった千聖

「な、なんでもないよー」

あははー、と軽く笑う千聖

こいつ・・・・・・この言葉をもう一度いったら今度こそぶっ飛ばす

そう心に決めた瞬間だった




「ちっ・・・・・・前が見えねぇ」

中庭に掲示されたクラス割り

見ようとするが、身長の低いあたしにとって、この人混みの最後尾から見ようとするのはもはや無駄

んにゃろ・・・・・・あたしは不老不死だから成長しねぇんだよな

元々、お母様も小柄だったし・・・・・・それに似たのかもな

「えーっと・・・・・・あった。あたしは1組だよ。美愛は?」

「・・・・・・見えねぇ」

「あ、そっかー・・・・・・」

困ったように言う千聖

悪かったな、身長低くて

「リーナ、すまねぇけど見てくれるか?」

「いいわよ。どうせ美愛は背が低いものね」

くすりと笑いながら、低位精霊の姿のまま、人混みの中に飛び込んでいくリーナ

直ぐに戻ってきた

「あったわ。1組よ」

「さんきゅ・・・・・・ってか、千聖と同じかよ」

「お祖母様があたしと同じにしてくれたの。調査できてないってことは、遠い村からの入学者だって思ったみたい」
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