みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
遠いといえば遠いが・・・・・・比が違うぞ

まず世界が違うからな?あたしは精霊界出身だぞ?

「美愛、私服姿だから目立ってるね」

こそっと耳打ちをしてきた

たしかに

周りを見ると、全員が千聖と同じ服───この学校の制服を着ている

そのおかげで、完全な私服、即ちあたしが今着ているふわふわ白セーターに薄ピンクのスカートというシンプルな服装は目立つ

「仕方ねぇだろ・・・・・・」

「ま、そりゃそうだけどね。明日、採寸してもらうとして・・・・・・今日は先生全員に説明してるから大丈夫だよ」

ドヤ顔で報告する千聖

なぜお前がドヤ顔なんだ

「リーナは低位精霊なんだね」

「え、ええ、そうよ」

本当は高位精霊であるリーナは、微妙な反応だ

頑張って隠し通してくれよ・・・・・・

「ちょっと美杏」

耳元であたしに囁くリーナ

「なんだよ」

「いつまでいるつもりなの?早く帰った方がいいでしょう?」

「っつったって、もう入学したもんは仕方ねぇだろ?あたしがいようがいまいが、変わらねぇし」

「変わるわよ、思いっきり」

「大丈夫だって」

ったく、心配性もほどほどにしろよな

あたしは何十年も、何百年もあの屋敷に1人だった

たまにリーナが来るけど、直ぐに仲間の元に帰ってしまう

屋敷の使用人はあたしに話しかけようともしない。おそらく、立場を考えているのだろうが・・・・・・考えないでほしい

対等に接してほしいのだ
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