みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
んだよ・・・・・・何か言いたいならさっさと言えばいいのに

ったく、リーナのからかいはいつになっても途切れねぇな

「屋敷に戻っても大丈夫だから」

「・・・・・・本当かしら?」

「大丈夫だって」

「あら?もしかしたら・・・・・・隠れて泣いていたり?」

「うっせー!そんなことしねぇし!」

「そうかしら?」

「はあ?!しねぇっつってんだろ!」

「はいはい・・・・・・ムキになって、可愛いわね」

「なっ」

「それじゃあ、一旦帰るわね」

「あっ、ちょっと待てリーナ!」

そう言って、リーナはふっと消えた

精霊界に帰ったんだろう

「やっぱ、あたしには無理なんだな」

そう、自嘲気味に笑う

自由に生きることさえ

自由に遊ぶことさえ

自由に学ぶことさえ

許されない

友を作ることも

彼らと会うことも

魔法を真剣に学べることも

一切ない

なぜなら、そう組み込まれているのも同然だから

幼い頃に全てを覚えるので、物心着いた時には学ぶことは何も無い

暇で、退屈で

ただ、時が過ぎ、次の精霊女王を創る時を待つのみ

精霊女王は、血縁関係で繋がっていない

先代の精霊女王の魔力を全て注ぎ、生まれた精霊が次の精霊女王になる

まあ、生みの親だから母になるんだがな

だから王ではなく、女王のみ

「あと、三日か」

一気に狭まったな

だが

この時

あたしの心を闇に沈めるタイムリミットは、すぐそこまで迫っていた
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