みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
〜千聖 side〜

はいはい、千聖だよ

合宿が終わり

お疲れのところ、4人で男子の部屋・・・・・・翔太と零の部屋に集まっていた

で、今から何をするかと言うと

「────それで零、春の"水鏡"で美愛の素性を占ってほしいっつーことだな?」

「その通りだ翔太。あいつは謎すぎる」

零が提案したのは・・・・・・そう

『美愛のことを、春に占ってもらう』方法

あのあと、持病も呪いもなにもかかっていないとわかった零は、最終手段である占いに踏み切った

これは、神様が全てを教えてくれる占い魔法

命の源である水属性にしかできない芸当で、地属性もできるんだけど、地属性の精霊に聞かなきゃわからないんだ

しかもその精霊の確認に時間がかかるから、より楽な水鏡で占ってもらうことに

「えー・・・・・・別に、ただの魔力枯渇じゃないの?」

「うーん・・・・・・でもあの時は魔力枯渇とは思えないだよねー」

「ふむむ・・・・・・」

あまり乗り気じゃない春を説得し、どうにか水鏡をしてもらうことに

落ち着かせ、一息ついてから行う

これは、術者が冷静じゃないといけないから、静かに

「それじゃあ、いくよ?」

「うん、よろしくね」

「ふぅ─────汝、ここにあらじ。生命の源でありし水よ、我が望む者の姿を捉え、真実を明かせ。その秘密を守らんことをここに誓う。その物の名は、美しき愛と連ね、美愛と申す」

静かに唱えた時

ぷわ・・・・・・と、透明な水が春の目の前の虚空に現れた

それは徐々に形を成し、鏡となる

そして、鏡に映し出された言葉は─────
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