みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「そうなるな」

「で、でも零の勘違いじゃ?それに例え魔法を使ってたとして、別に変なことに使ったわけじゃ────「本当にそうだと言いきれるか?」」

「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」

言い返せない

なんで美愛が、わざわざ魔法を使ったことを隠したのかも

「言えないだろ。それにあん時、別に購買は混んじゃいなかったんだよ。クラスのやつが言ってたからな」

「それじゃ、美愛は・・・・・・・」

「一刻も早く、ここから追い出した方がいいんだろう」

「そんな・・・・・・ことって」

「今まで信じてたやつに裏切られる気持ちはわからなくもねぇが、これが真相ってやつだ」

なんで・・・・・・なんでよ

「なんで零は、そんなに落ち着いていられるのさ」

「・・・・・・そりゃ、それが真実だからだよ」

「あの美愛がだよ?零は、美愛のこと、好きじゃ、なかったの?」

「・・・・・・別に、あいつのことなんてどうでもいい」

「・・・・・・そう」

あたしの見当違いだったんだなぁ

今から青春が始まってくれると思ったのに

思い描いていた楽しく、近い近い未来はあっという間に崩壊した




「・・・・・・・春」

「千聖・・・・・・ねぇ、どうしたらいいの?」

帰り道

占った本人である春は、一方的な負い目を感じていた

やっぱり、あの美愛がってのもあるんだ

「どうしようっ・・・・・・もしこれが、あたしの占いの成功率不足だったら」

「・・・・・・不謹慎かもだけど、あたしはそうと願いたかった」

「あたしだって、そう思いたい・・・・・・でも」

ずっと、零の言葉が頭から離れなかった

これが示すものは絶対だと

「いい加減、覚悟を決めなきゃね」

「うん」

美愛を────美杏を突き放す
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