みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
あたしが来たせいで、魔法界が崩壊?

んなの・・・・・・させるわけにはいかねぇだろ!

「今から美愛さんにしてほしいことがあります」

「なんでしょうか・・・・・・っ。あたしにできることがあれば、なんでも」

「あなたはこちらのことについては無知そのものでしょう。ですから、この学校の図書室へ向かいなさい」

「図書室に?」

本を読めってことか?

書物から知識を補えと?

「伝承についての知識を深めていただきたいのです。千聖たちと、顔を合わせずらいでしょうし。精霊女王ということも隠しているんでしょうから」

「わかりました・・・・・・あと、その事なんですが」

「はい、どうしました?」

春の占い結果のことについて、喋っておこう

あれも恐らく、あたしと春たちを引き離す、一つの作戦なんだろうから

「春が、水鏡であたしの素性を占ったらしいのです。その時、神は占い結果を騙っていました」

「神が・・・・・・なぜでしょうか。神は全てにおいて平等である立場。そこまで落ちぶれましたか」

理事長の言葉は尤もだ

まさか、神が人間を騙すなんてこと、あっていいはずがない

こりゃ、ラファエルたちに要報告かもしれねぇな

四大天使とあたし、神は面識がある

四大天使とは、以前、大戦があったときに戦ったこともある

それなりに仲がいい

「それでは、私はこれで。美愛さんは、今から図書室へ」

「わかっています」

「なにかありましたら、容赦なく私に聞いてください。できる限りお教えします」

「ありがとうございます、理事長」




そして、あたしは秘密裏に、魔法界崩壊の未来を食い止めることを決意した
< 120 / 241 >

この作品をシェア

pagetop