みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
鮮明になっていく球体を見ながら、しばし待つこと1分半

『美杏?』

「お、繋がった」

癒しを司り、四大天使の一人であるラファエルと繋がった

成功成功

『どうかしたの?』

「いや、ラファエルに神精魔法大戦について聞こうと思ってな」

『神精魔法大戦?』

映像は流れないため声だけだが、ラファエルの様子が手に取るようにわかる

きょとんとした顔、してるな

『それがどうかしたの?』

「ちょっと訳ありでな・・・・・・実は今、魔法界にいんだ」

『え?魔法界?』

虚を突く言葉だったのか、驚いたような声のラファエル

『でも、どうして?美杏は屋敷にいなくちゃダメなんだよ?』

「休暇だよ、休暇」

『精霊女王に休暇はないの・・・・・・抜け出したの?』

「・・・・・・よくわかったな」

『わかるよ、そのくらい。なら早く帰った方がいいよ?美杏がいなくちゃ神様が怒っちゃう・・・・・・』

「あー、そのことなんだけどさ・・・・・・時すでに遅しなんだわ」

『え・・・・・・?どういうこと?』

「神様がお怒りになられたんだよな、これが」

『ま、待って。呑気に会話してる場合じゃないんじゃ・・・・・・』

「そうだよ」

慌てているらしい

バタバタと足音が聞こえ、保留状態に

少ししてから、再び声が聞こえた

『ちょっと美杏、なにかしでかしたの?』

「ガブリエルか!」

『私もいるわよ』

「あー・・・・・・ミカエルね」

『なんでそんなに、呑気に、してるんですか』

「ウリエルか・・・・・・なにこれ、四大天使集合?」

『そうだよ、全員呼んで来たんだけど・・・・・・』

ラファエルの狼狽した声も聞こえる
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