みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
『美杏、今から精霊界に帰ることはできないの?』

「できねぇな。扉閉じられた」

『自業自得、です』

『そうだよね・・・・・・さすが美杏』

「それ褒めてんのか?」

『褒めてはないと思うけど・・・・・・ミカエル、どう思う?』

『そうね・・・・・・どうしようかしら』

うん、なんかごめん

心の中で謝罪をして、さらに話しかけた

「魔法学校に通ってんだけど、そこの理事長が魔法界崩壊がなんとかとか言っててな。前に一度、魔法大戦が起きたって聞いたんだよ。お前ら、その時代に生きてたろ?」

『生きてたには、生きて、ましたね』

「だろ?それ、教えて欲しいんだ」

期待を込めて言ってみた

『私は、昔のことなので、覚えてない、です』

申し訳なさそう────まあ、抑揚のない声だからあまりわからないが────にウリエルは言う

ま、まああたしが生まれる前だからな

『あたしも覚えてないなー・・・・・・ミカエルは?』

『私は覚えてるわよ。ただ、ちょっと朧げだけれど』

『私も覚えてるよ。ミカエルと同じように、詳しくはないんだけど・・・・・・』

どうやら、ミカエルとラファエルのしっかり者2人が覚えているらしい

・・・・・・記憶力だろ

数千年前の・・・・・・いや、下手したらそれ以上前かもしれねぇんだぞ?

やべぇな

「それだけでもいい、教えてくれ」

『食いつきがすごいわね・・・・・・いいわ、教えましょう。今後必要になる情報もあるかもしれないし』

『うん、思い出せるだけ話してみるね』
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