みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「助かる。ありがとな」

『ううん、これくらい当然だよ』

『そうね、当然といえばそうなのだけれど・・・・・・なぜ、屋敷を出たのかしら?』

うっ

ミカエルめ、痛い質問を・・・・・・

『ま、大体予想はつくけれど。それで、神精魔法大戦のことだけれど────あれは、酷い戦いだったわ』

「酷い、戦い?」

声から滲む、そのなんとも言い難いオーラに、あたしは一瞬怯む

『あ、思い出した』

『私も、思い出しました』

酷い戦い、のフレーズで思い出したらしいウリエルとガブリエル

それで思い出すくらいなのかよ・・・・・・

『あれはとても酷かったの・・・・・・神様の私利私欲のために利用されかけた当時の精霊女王は、私たちと力を合わせて、魔法界や精霊界、天界を守るために闘ったの。神様相手に』

「それは、どういう?」

『魔法界に住む人で、命を失った人は・・・・・・数しれないわ。一言神といっても、神の頂点に立つ偉い神だったから、強かったのよ。他の神々も巻き込んで・・・・・・強力な魔法使いも、一切歯が立たなかった』

「んな・・・・・・」

どうやら、想像絶する戦いだったらしい

『その後、私達はどうにかして、神の怒りを鎮めることに、成功、しました。多分、精霊女王の力を、使ったはず、です』

『そういえばそうだったね。精霊女王が有するほとんどの力を使い切って、その後精霊女王はやっていけないから、代わりに座が空いた神の頂点に立ったんだっけ。他の神々の全会一致で』

『そうだったね』
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