みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
あたしの驚愕の言葉に、声にならない叫びをあげた面々

あ、零はあげてないけど

「それって・・・・・・失敗する可能性もあるんだよね?」

「四大天使の名前は伝わってないからさ・・・・・・仕方ないんだよ。かつて呼び出した人はいないんだ。四大天使と精霊女王は、自主的にここに来たんだから」

「そっ、か」

仕方の無いことだとわかったようで、春は一度、深呼吸をする

「あたしはおっけー・・・・・・」

「俺もとっくに準備はできてるぜ!」

「俺もだ」

「うぇぇ・・・・・・・2人とも早いよぉ」

ちょっと情けない声をだす春に、あたしはクスッと笑った

よし、あたしもそろそろ・・・・・・

「それじゃあ、始めるよ」

「「「うんっ(おう)」」」

「まずは・・・・・・今からここで、召喚をおこなうとを告げるの」

「それは、代表者でいいんだな?」

「そうだよ・・・・・・だから、あたしがする」

「わかった・・・・・・」

「莉央先生も、それでいいですか?」

「う、うん・・・・・・いいけどー」

苦笑いしながら、部屋の隅っこで丸まる莉央先生

よし、先生の了承も取れたことだし、やりますか

「我が魔力に呼応せよ。力を有し魔法陣よ、その姿に目覚め、我が世界と他の世界を繋げ」

世界を跨ぐ召喚に使われる呪文を唱えた

その刹那、力強い光が魔法陣から放たれ、部屋を包み込む

「うわっ」

「ひえぇぇ」

それぞれの悲鳴を聞きながら、あたしは魔法陣を見つめた
< 142 / 241 >

この作品をシェア

pagetop