みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「世界を跨ぐ召喚術は、四属性────火、水、風、そして地・・・・・・これの付与が必要だ。んなことも知らねぇのかよ」

「知らないよ?!だって、正しい召喚の儀の方法なんて曖昧なんだもん」

「あー・・・・・・そこまで衰退してんのかよ。でだな、代表者が呪文唱えた後に、四属性の精霊の力を借りて、その魔法陣に付与すんだ。これが俗に言う、『承認』だな」

呆れながら手順を教えてくれる美杏

えっと、それはつまり・・・・・・

「要するに、契約精霊の力が必要なわけだ」

「な、ならローザとアルフ、それにリーナと・・・・・・あっ、莉央先生の契約精霊も呼んで!これで四属性じゃない?」

「それだよ千聖ちゃん!って・・・・・・あれ?二人とも契約精霊いたの?!」

そこ?!

今知ったらしく、大きく目を見開く莉央先生

先生、眼球が飛び出そうなんでやめてください

「いますよ!って、それはいいから早く呼んで零!」

「あ、ああ・・・・・・」

「先生も呼ばなくちゃ」

すっと目を閉じた零と先生

契約精霊には、心で通信することが出来るから便利だよね

そんなことを思いながら待っていると

「ダメだ、繋がらねぇ」

「先生もだよ・・・・・・」

落胆したような2人の声が聞こえた

目を開けて、訝しげにつぶやく

「今までんな事なかったよな・・・・・・」

じゃあ、どうして?

「無駄だよ」

「無駄・・・・・・?無駄ってなんだ?」
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