みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「・・・・・・で、お前は何者だ」

「あたしか?あたしはだな・・・・・・」

零の問いかけに目を細め、美杏はほうっと息を吐いた

そして、すっと目を閉じ、何かをつぶやく

その刹那

淡い光が美杏の周りを囲んだ

「えっ?」

「ちょっ、なにを・・・・・・」

美杏を取り囲む光は、時間が経つうちに徐々に減っていく

光が晴れた頃、美杏はそこに平然と立っていた

自らの背に、透明で美しい羽────精霊の象徴である羽を

しかも、とてつもなく大きい

「は?」

「ごめん、黙ってて・・・・・・」

俯き加減に言う美杏に、あたしたちは驚きしかない

蝶々の羽がベースとなった感じの、それでいて透き通った、碧の美しい羽

見とれるほどの、綺麗さ

「これをみてわかると思うが・・・・・・あたしは、精霊だ」

「精霊って・・・・・・でも、美杏は他の魔法使いにも見えてたよ?」

「・・・・・・視覚化に余裕があるほど魔力がある精霊─────これで、わかるか?」

視覚化に余裕があるほど魔力がある精霊?

それって、まさか─────

「「「「「精霊女王?!」」」」」

「ああ、よくわかったな」

あっけからんと美杏は告白した

ちょ、ちょっと待ったぁぁぁぁぁ!

嘘でしょ?え、嘘でしょ?!

み、みみみみみみみ美杏が、精霊女王?!

「えーと、それは何かの間違いじゃ「ねぇよ」」

「で、ですよねー」

「じゃあ、なんで今まで黙ってたんだ?別に言っても良かっただろ?」
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