みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
ぜいぜい・・・・・・

ってか、もう千聖をぶっ飛ばす気力もなくなったわ

「あいつらがこのクラスだと騒がしくなるな」

「あ、わかる?」

「わかるだろ、普通に」

まだ入学式だぞ?

しかもここ学校だぞ?

なのにあの歓声を浴びるとか・・・・・・どんだけモテんだよって話だろ

「まあ、千聖と美愛がいる時点で既に・・・・・・だけどねー?」

ニヤニヤしながら、春は言った

「それ言うなら、春と美愛がいる時点で・・・・・・でしょ」

「は?」

なんの事言ってんだ?こいつら

ついに頭がおかしくなったのか?

「いや、あたし可愛くないからっ。悪かったな!」

「「いや、お前(春)が可愛くなかったらあたしはどうなる」」

千聖とあたしとで綺麗にハモる

「うわっ・・・・・・やっぱり喧嘩売ってるじゃん!」

ぷくぅっと頬をふくらませて、そっぽを向く春

おっと、言い忘れてたが

あたしと春、千聖との席はかなり近い

あたしたちは中庭に面した窓側の席で、あたしと千聖が一番後ろの列。因みに、あたしが窓側、千聖があたしの右

そして、あたしの前の席が春

なんでも、この学校は席が自由

日替わりでもいいらしいが、まあ大体定位置が決まるそうな

「こんの無自覚めっ」

千聖が春のほっぺを両手でみょーんと伸ばす

「ひひゃい!」

じたばたと暴れる春

なんだこいつら

子どもか?

いや、子どもだったわ

だって、中学生だからな、うん

「はにゃして!」

春が叫ぶと、素直に千聖は手を離した
< 15 / 241 >

この作品をシェア

pagetop