みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
こいつらには

戦いに首を突っ込まないで欲しい

今から起こるのは、惨状だ

それを、こいつらに見せろというのか?

最悪、死ぬかもしれない戦いに・・・・・・あたしが引き起こしたも同然の戦いに

巻き込む訳には、いかない

「リーナ、あたしはぜってー、連れていかない」

「っ・・・・・・頑固ね、あなたは」

少し棘のある口調に変化したリーナ

でも、ここで食い下がらなかったら・・・・・・あたしは一生、後悔する

「あたしは・・・・・・こいつらを惨状に巻き込むことは出来ない」

「美杏・・・・・・」

「あなたが心配するのはわかるわ。わかるわよ・・・・・・でも、私はこの子達を連れていくべきと思うわ」

「なんで・・・・・・だよっ。この戦いに、これ以上関係の無い人間を「関係無くない!」」

あたしの言葉を遮り、突然叫んだのは千聖だ

一斉に千聖に視線が集まる

「関係無くないよ・・・・・・!あたしたちは、一緒に時間を過ごした仲でしょ?関係ない人じゃない・・・・・・友だちだよ」

「そうだよ、美杏!あたしたちは美杏が好き。大好きだよ?だからこそ、大切な人を、一人で背負わせて丸投げして・・・・・・そんなこと、できるわけない」

「俺は確かに、美杏の足元にも及ばないかもしれない。でも、これでもやれるだけ、やってきた」

「俺らは、ちゃんと戦える自負があんだよ・・・・・・それに、お前一人に抱え込ませる訳にはいかねぇんだ」

・・・・・・・・・・・・・・やっぱり、こいつら

馬鹿だ

こんなあたしに、そこまで言うのかよ・・・・・・

正真正銘の、馬鹿だ
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