みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「美杏、この子達は強い。私が保証するわよ」

口を挟んだのは、今さっき到着したらしいミカエル

隣にはラファエルがいて、心配げにこちらを見つめていた

天使の登場に怖気づきながらも、生徒達は道を開ける

周りの生徒に笑いかけながら、ミカエルたちはこちらに歩いてくる

「私も同じだよ、美杏。この子達は・・・・・・とても強い。神精魔法大戦の時に戦った魔導師よりもはるかに」

頷くラファエル

「私も、同感です。美杏、いい加減に、過保護をやめて、この子達を、連れていったら、どうです」

「あたしもそう思うな。感じ取れる魔力は凄まじいもん。そこらの中級天使に・・・・・・ううん、上級天使に匹敵するくらいだよ?」

ウリエルとガブリエルも、同意の声を上げた

「美杏・・・・・・最後はあなたよ。決めなさい」

こいつらを連れていくか

このまま置いていって、一人で神の元へ向かうか

「・・・・・・自分の命は、自分で守ることだな」

『!!!』

顔を俯かせながら言うと、声にならない叫が聞こえた

あたしは、知らねーからな

「やったぁ」

「ありがと、美杏!」

「俺たち、精一杯やるからな」

「お前に守られるかっつーの」

顔は見えないが、みんな笑顔のようだ

一刻も早くこの事件を解決しねぇとかねぇのに・・・・・・呑気なやつら

そう思いながら、顔を上げた瞬間

突如、少し離れた校舎の方に、魔力の気配を感じた

これは・・・・・・魔法陣か!

すっと目を閉じ、集中する

この規模・・・・・・間違いない

「おいミカエル」

「なにかしら?」
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