みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
ラファエルは気づいていないらしく、柔らかな笑みであたしを見た

「・・・・・・ここ、任せられるか?」

「事後処理のこと?それなら大丈夫よ」

「いや、それじゃねぇ。今から現れる魔物の対処だ」

「っ?!また来るの?」

「ああ、しかも今からだ・・・・・・魔法陣は既に出現してんだからな」

「なんですって?」

あたしの会話は聞こえていたらしく、急に周りの視線がこちらに向いた

それは気にしねぇけど・・・・・・一刻を争う状態だ

「あいつめ・・・・・・どんだけミィザーを捕らえやがったんだ・・・・・・」

愚痴を零し、ミカエルに向き直る

察したようで、ミカエルは首を縦に振った

「ええ、任せてちょうだい。みんな、行けるわね?」

「「「もちろん」」」

四大天使全員が頷いた

生徒達も、さっと顔を引き締める

さすが・・・・・・学校のレベルが高いだけあるな

「あたしらは神界に向かうぞ」

「えっ?神界・・・・・・って、神様が住むあそこ?!」

「当たり前だ!他にどこがあんだよ!神がいるとこっつったらそこしかねぇだろ!」

「は、はいぃぃぃぃ」

あたしの語気の強い言葉に、背中をびしっと真っ直ぐにして直立する千聖

ったく・・・・・・

「あとは任せてね、美杏」

「思う存分戦ってきてね」

「間違っても・・・・・・死なないで」

「私たちに、任せろ、です」

「ああ・・・・・・頼んだ」
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