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穢れた神界、決戦

「っっ・・・・・・」

光に目がくらみ、少しの間呆然としていた

気づいた頃、あたしたちは雲におおわれた清らかな世界────神界へと来ていた

以前来た時よりも、穢れていたが

真っ白な雲は無く、あたりには瘴気が立ち込め、黒いモヤで埋めつくされていた

・・・・・・こんなところじゃ、天使たちは瘴気にやられて力が下がってしまう

間違っても、連れてこなくてよかった

一方、四人とリーナはというと

魔法耐性の弱い春が苦しそうにうなされている

ちなみに、今気絶して寝ている最中だ

呑気なやつ・・・・・・他のやつらはなんともなさそうに寝てやがるな

まあ、それはある意味いいことだが

「しゃーねーな」

このまま春を放って置く訳にも行かねぇ

つーことで

「魔力結晶・・・・・・っと」

倒れている春に近づき、すっと手をかざして唱えた

光がほとばしり、春を包み込む

そして光を身体中にうっすらと纏った瞬間、春の呼吸は落ち着いた

これで瘴気に触れることはないだろ・・・・・・大丈夫なはずだ

魔法耐性が低いのは春だけか・・・・・・

「しっかし・・・・・・どうしてこんな穢れてんだ?」

あたりを見回しながら呟く

以前来た時は、たくさんの神々が行き交い、楽しそうに暮らす、神界だった

しかし今は、瘴気がたちこめ、神の姿は一切なく、それどころか人気も感じないほど

おかしい・・・・・・なんでこんなに穢れた?

一体、どうして・・・・・・
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