みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「それで、どこにいるの?」

「多分、王宮だと思う・・・・・・でも私、今でもなにがなんだかわからなくて・・・・・・」

「・・・・・・わかった。中央にある王宮だな?」

「ミィザーが現れたのは、あそこだから・・・・・・」

「そうか、ありがとなイーリス」

「ううん・・・・・・」

ぽんっと頭に手を置いて、よしよしと左右に動かす

・・・・・・ほんとにこいつ、あたしより長生きなのか疑わしいほど幼いな

見かけそのまんま

「じゃあ、行くか」

「そうね」

リーナもこくりと頷く

イーリスは・・・・・・どうするか

「イーリスは、ここで待ってろ」

「えっ・・・・・・どうして?私も、みんなを助けなきゃ・・・・・・」

「ダメだ、ここにいろ。まだ気持ちの整理がついてねぇだろ、イーリス」

「でも・・・・・・」

なかなか引き下がらないイーリス

仕方ねぇな・・・・・・

「いいかイーリス。お前の力は確かに強い。でも、心が不安定な状態で使役して、周りに被害を及ぼしたらどうする」

「・・・・・・それは」

「イーリスの力は信頼してる。落ち着いたらまたこい」

「・・・・・・・・・・・わかった。でも、怪我しないでね」

「ああ、わかってる」

なんとかイーリスを納得させ、あたしはリーナをみた

「なんだか、母子みたいね」

「いや、ちげぇよ」

「冗談よ・・・・・・私は準備OK」

「あたしもだ・・・・・・」

クスッと面白そうに笑うリーナに、笑い返す

そしてあたしたちは地を蹴りあげ

神界の王宮に向かった
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