みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
~千聖 side~

「ほへー」

「ここが神界かぁ」

どーも、千聖です

なんだかんだあって美杏と和解し

そして今、なんとなんと

神界に来ております!

いやぁ、まさか生きてる間にここに来るとは思ってなかったなー

「特に人はいないね?」

「いないいない・・・・・・でもここにいる可能性が限りなく高いって美杏が言ってるんだし」

「まーそれはそうだけど」

全く変わらない景色に、重いため息をつく春

いやいや、魔法界の命運がかかってるんだけど

そんな心構えでどうする!って、美杏から怒鳴られるよ?

・・・・・・あたしがここに来るのは、美杏を一人に出来ないから

今まで散々迷惑かけた・・・・・・特に、突き放した時なんて

あの時の美杏の顔が、忘れられない

美杏は神様のせいだからといって笑って許してくれたけど

どうして、美杏を信じれなかったのか

自分が、とても許せない

「・・・・・・千聖」

「ん、なぁに春」

「あそこ、見て」

「───?」

前の方を指さした春の指先を辿っていく

そこには、大きな建物が

え、神界にも建造物ってあるんだ

「あれなに?」

「わかんない・・・・・・でも、かなりおっきいね」

「うん、本の中にある王宮みたいな」

「魔法界には無いもんね」

「だねー・・・・・・」

遠くから見ても見事に真っ白なその建物

そして立派

綺麗だなー・・・・・・なんて思いながら見とれていたら
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