みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
だいぶ辛そうで、額に汗が滲んでいた

「えっ、ちょリーナ?!」

「どしたのそんな・・・・・・!」

「え、ええ・・・・・・大丈夫よ」

顔をあげて、貼り付けたような笑顔で笑う

無理、してる

「だ、ダメだよこっちきて・・・・・・いま治癒魔法かけるから」

「だから大丈夫よ・・・・・・そんなやわじゃないわ」

「いや大人しくかけられとけ。魔力汚染されてんじゃねーのかお前。精霊が息切れするのは魔力に関するなにかだ。リーナが大丈夫ってんなら、魔法を使って魔力枯渇に陥ったわけじゃねーんだろ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「あいつになにかあったわけでもねぇな?なら、考えられるのはこの瘴気による魔力汚染。俺らの治癒魔法にそこまで浄化の力はねぇけど、魔力汚染の濃度を薄くするには治癒魔法はうってつけだ。魔力回復のためにな」

「れ、零・・・・・・すご」

「すごいでもなんでもねぇよ。ほら、早くやれよ千聖」

「あ、うん」

零の声に促され、あたしは廊下までぱたぱたと走り、リーナを抱き上げる

身長を寸前に30cmくらいにまで縮めてくれたから、手のひらでキャッチできた

「いい?かけるよ?」

「・・・・・・お願いするわ」

依然いい状態とは言えないような様子のリーナに、あたしは静かに呪文を唱える

「我が魔力に呼応せよ。彼の者の心身を癒せ、優しい風よ」

ふわぁ・・・・・・とそよ風がリーナを包み込んだ
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