みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「で、でもこれは一体誰が・・・・・・」

「ふふ、多分あの神様よ」

にこりと笑う、リーナ

リーナは誰か知ってるみたい・・・・・・

春たちと目配せして、待ち構える

ドアに注目していると、がたがたっと動いた

鈍い音を立てて、重そうなドアは、開いた

そこから現れたのは───────

「イーリス様ね」

「えっ、い、いいいいイーリス様ぁっ?!」

リーナのこぼした言葉に、驚くくらいに反応した

そこにいたのは、幼い女の子

肩にかかるくらいのライトブルーの髪で、華奢な体に純白のドレスを来ている

綺麗・・・・・・でも

見た目すごく幼そうなあの方が、神様・・・・・・?(←ちょっと失礼)

「あ・・・・・・魔法使いの、方?」

口元に右手を当てながら、ふわりと笑う

可愛い・・・・・・

「はじめまして。私は虹の女神の、イーリスです」

毅然とした振る舞いだけれど、どこか大人しめな空気が感じられる

多分、神様として、気丈にしているんだろう

「お初お目にかかります、虹の女神イーリス様」

零さゆっくりと、そして優雅にお辞儀をした

慌ててあたし達もすっとお辞儀をする

「そ、そんな・・・・・・私なんかに、そんな感じで、接しないでください」

あわあわと両手を顔の前で振るイーリス様

一転して、人間の女の子みたいになったイーリス様に、少しだけ親近感を覚える

本当に、神様だろうけど・・・・・・なんだか、ほっこりするな
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