みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「終わりだな・・・・・・」

「はふぅ・・・・・・」

肩で息をするあたしたちと、額を流れる汗を拭うリーナ

ぱたぱたと翼で仰ぐイーリス様

次第に意識を取り戻しつつある神様を見ながら、あたしたちは達成感に悶えた



「ありがとう、魔法界の魔法使いさん」

「リーナさんもありがとね!助かったよ!」

その後、神様たちに感謝された

ううん・・・・・・なんか、栄誉あることだけど

あたしたちには早すぎるって言うか、てゆーか飽くまでも手伝っただけなんだけどね

それでも感謝されたからには、神様たちに向かって一礼する

「それで、イーリス。現状は」

「えっと・・・・・・どうやら、美杏がアイラ様の元へ行ったみたいで」

おどおどと口元に手を添えながら、イーリス様は話しかけられた神様に対して答えた

「なんだと?」

「ええ?!」

周りの神様達も同じような反応を示した

・・・・・・もしかして、美杏って人望厚いのかな?

「美杏って、あの精霊女王の子でしょ?プラチナブロンドの」

ちょっとキャピキャピした印象を持つ女神様は、イーリス様と話している神様に向かって聞く

神様はそれに頷き、ひとつため息をついた

「我々は神界の浄化に向かう。イーリス、君は彼らと共にアイラ様の元へいけ」

「え・・・・・・っ?」

キョトンとした顔で、イーリス様は固まった

あたし達と、一緒に

それはすなわち、あたしたちとイーリス様で美杏を助けろということ

それだけ、信頼されてるんだ
< 197 / 241 >

この作品をシェア

pagetop