みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
『─────────────!!!』

声にならない絶叫をこの間に轟かせ、魔物達の大半は消滅した

ちっ・・・・・・数が多すぎる

最上級とて、数にはかなわないか

「もう一回・・・・・・」

「そんなことさせると思った?」

もう一度呪文を唱えようとした時、アイラがあたしを制した

一瞬怯むが、直ぐに口を開き────

「ぐ・・・・・・っ」

突然、アイラの手から生まれた黒い球が、あたしのお腹を直撃した

こんな声が出るのかと思うほどの苦しい声が口から漏れる

目に、見えなかった

球はぎゅるぎゅると回転をしている

う・・・・・・

「こんの・・・・・・っ!」

魔力の波動を身体中から噴き出させ、球を弾き出した

球は吹き飛び、そのままアイラの方向へと飛び、途中で消滅する

「へぇ・・・・・・今の防いじゃうんだ」

驚きを隠せないようで、口を半びらきにしたまま突っ立っている

いやお前・・・・・・今のやつ

「精霊女王だった時の名残か」

「いぇす、そうに決まってるじゃん!神様はあんな色の球なんて出せな───「精霊だって出せねぇよ」

アイラの言葉を遮り、あたしは指摘する

あの色は、そう

闇に堕ちた精霊・・・・・・ミィザーや一部の魔物達が使う魔法の一種、とでも言おうか

つまりあの球は

「あれは・・・・・・お前が闇に堕ちた証拠だ」

「─────っっ」

淡々と事実を述べると、アイラはぐっと唇を噛み締めた
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