みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
「知ってるぞ。さっき本人から聞いた」

「わ、マジかよ・・・・・自慢しようと思ったのにな」

しゅーん・・・・・・と沈む翔太

「自慢することないでしょ」

「そうそう・・・・・・ってか周りに言いふらさないでよね」

ぷくぅっと頬を膨らませる千聖

「やっぱり、千聖がこの学校を継ぐことになるかもしれないのね」

リーナがぽつりとつぶやく

そうだな

千聖のお祖母様が理事長ってことは、継ぐ可能性は大いにある

「まあ、あたしはその姿を見届けることは出来ねぇけどな」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

あたしの呟きに、リーナは沈黙を貫いた

全く・・・・・・

「別に残念とか思ってねぇよ・・・・・・ただ、あたしがそこにいなきゃならねぇんだろ?」

「それは、そうだけど・・・・・・」

腑に落ちない、と言ったように、リーナはあたしを見た

「仕方ないならしょうがない・・・・・・でも、今だけはここにいること、許してくれたんだろ、リーナ」

「どうせ連れ戻しても、また行くつもりでしょう」

「ご名答。よくわかってんじゃん」

「わかるわよ。何百年一緒にいたと思ってるのよ」

「何百年は言い過ぎだろ?」

「そうでもないわよ」
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