みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
アイラに奪われた分の魔力は完全に回復させた

これで、あたしの準備も万全だ

「全面対決だな、アイラ」

「っっ・・・・・・卑怯だよ!」

「どの口が言う。私利私欲のためにあたしの魔力を吸収して騙していたやつが」

「───────何も、知らない!そんなの嘘!」

感情任せの魔法陣が空中に出現した

同時に周辺の瘴気が魔法陣に吸い取られ、魔法陣は急激に巨大化した

「な・・・・・・何だこの規模」

神力を抑え、様子を伺うあたしたち

そう、その魔法陣は─────闇色の光を放ち、呼び寄せた

「邪神イザベラ・・・・・・まさかお前、邪神を呼び寄せたのか?!」

魔法陣から顕現したのは、アイラの立場とは敵対するはずの、邪神

魔物の母とされ、人間界でいえば悪魔の頂点みたいなものだ

それが、なぜ・・・・・・

「あらあらあら・・・・・・良い神様もついに、あたしの力に反応するまでになっちゃったのねぇ?」

ねっとりした、妖艶な声で

猫なで声のように

言葉を紡いだ、邪神イザベラ

「うる・・・・・・さい。もう、何もかも破壊してしまえ」

「ふふふ・・・・・・あなたがあたしの召喚主で、命令がそれなら・・・・・・従うわよぉ」

強大な存故に故の威厳に、一言も言葉が出ないあたしたちは、ただそこに突っ立っていた

まさか

あたしは、今からイザベラがやる行動に検討が着いた

「や、めろ・・・・・・やめろ!まさか、イザベラお前────」

「精霊女王さんは、何をするのかかってるみたいねぇ・・・・・・?」

「だからやめろ!それをすれば、アイラはもう──────「知らないわぁ」」
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