みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
そこにいたのは、傷一つ付かず、平然と髪の毛で遊ぶイザベラ

そして、その前に盾になるように揃って並んでいるのは─────異形の塊、魔物の大軍だった

だがその魔物達も一切の攻撃を受けておらず、まるで全ての攻撃をかわしたのかのよう

だが、そのはずはないだろう

邪神に忠実なやつらが、我が身可愛さに避けることはまずありえない

ならば・・・・・・あいつらは全身全霊で、攻撃を己の体のみで受け止めたことになる

「おいおいまじかよ」

「っっ・・・・・・わ、私が出ます!虹よ、力を貸して・・・・・・!この声に答えて──────」

「イーリス・・・・・・。こんの──────っっっ!」

「水よ、我が魔力に呼応せよ」

あたしとイーリス、そしてリーナが順番に魔法を撃ち込んだ

イーリスは虹の女神

故に、虹を使役する

虹はそれぞれ、その色ごとにシンボルとなる元素もしくは、自然物がある

紅は火、水色は水、緑は風、橙色は地

そしてさらに・・・・・・紫は闇を、黄色は光を表している

つまり彼女は、その力の使い次第で6つの属性を使役することが可能だ

その練習に付き合ったことがある

その時はまだ拙くて、力の制御全くできていなかった

だが、今はどうか

黄色の光が、あたしの魔物達を一掃する

その後にあたしの風魔法────鎌鼬が撃ち込まれ、轟音ととも爆発が起きた

そしてリーナの水魔法が炸裂し、風にまみれてスピードがアップした
< 214 / 241 >

この作品をシェア

pagetop