みんなに繋ぐ、全ての想いをここに
それから、全てを知った

あたしたちは、神界へ向かってから一週間後に、四大天使達から送られてきたと

実はその五日前に、ガブリエル様から「暫く子供たちを預かる。今日より一週間以内には無事に送り届ける」と言われていたこと

そして無事に、あたしたちは負った傷を全て癒された状態で魔法界に帰ってきたこと

戦いは無事に終結したこと

でも・・・・・・美杏とリーナは、何故か帰ってこず、送られてきたのはあたし、零、翔太に春の4人だけだったと

そして四大天使からちゃんと説明を受けたこと

美杏は、深い傷を負って今にも消えそうなイーリス様とリーナ

重傷で、魔力枯渇に陥ったあたしと零

瘴気に侵された春と翔太

みんなを見て、犠牲魔法を使うことを決めたこと

そうでもなければ、一斉にあたし達を癒すことは出来ないって気づいたから

その後、美杏はその身を犠牲にして・・・・・・魔法を使役

四大天使達が神界にたどり着いた頃には、もう美杏は消えかかっていたと

そして最後の言葉を聞いた

『次会うときは・・・・・・みんなで、もっと幸せに。魔法なんてない、平和な世界に』

そう言い残して、美杏は彼女自身の意思を全て魔法に乗せて、泡沫となりて消えていったそうだ

つまり・・・・・・美杏にはもう、会えないんだって

次の精霊女王にはリーナが即位し、ついこの前、様子を見てきてくれたんだって

でも、4人とも意識が戻ってなくて・・・・・・あたしが1番初めに、目が覚めたらしい
< 233 / 241 >

この作品をシェア

pagetop